心エコーの描出上達について思うところ

こんにちは、エコープライムQです。

心エコーの描出上達について、経験談を交えて少々お話します。

 

描出の上達は簡単なことではありません。

仕事には慣れるまで時間がかかりますが、心エコーの描出には特に時間が必要です。

言い換えれば、「ローマは一日にして成らず」「千里の道も一歩から」「大器晩成」「継続は力なり」といった諺がぴったりです。

 

私自身、一人前として扱われるまでに最低でも3年かかりました。毎日心エコーを撮っても、毎日ダメだしを受ける日々でした。10年以上経験を積むと一人前扱いされるようになりましたが、最近では後輩の指導が仕事の大部分を占めるようになりました。後輩の前で自分の実力を示すプレッシャーには毎日戦っています。

 

後輩に教える立場になると、新たな気づきがあります。後輩のエコー画像を見ていると、細かな部分に注意を払いたくなります。「収縮期と拡張期、どちらも左室内膜はもっとキレイに出そう!」、「心尖部アプローチ、収縮期に心尖部が潰れている!」、「ゲイン高すぎるからもっと低くして!」と、心の中で指摘してしまいます。後輩の反応は様々で、すぐに修正する者もいれば全然修正しない者もいます。

 

エコー画像を判読する先生の気持ちがよく理解できるようになってきました。しかし、描出に苦労してやっと描出できた画像にダメ出しされると、悔しさや怒りを感じます。どちらの気持ちも理解できる中間の立場にいます。

 

どうアドバイスすべきか悩むこともありますが、描出のプロを探すのは難しいです。技師の間で優れた技術を持つ人を見つけるのは至難の業です。

 

描出の上達には、3種類のテクニックを駆使していると思います。

  1. 正しい断面を得るテクニック
  2. 明瞭な画像を得るテクニック
  3. 臨床側が必要とする画像を得るテクニック

 

これらの基本的なテクニックの上達が重要です。画像がキレイであっても、必要な情報を得られなければ意味がありません。技術や知識を総合して、有用なエコー画像を提供することが最終的な目標です。

経験的に、画像がキレイになるコツがいくつかあります。これらを共有したいと思っています。

もっと具体的な内容は、後ほどまとめて行きたいと思います。

youtube、ブログ、kindle出版、どれがいいかなと悩んでおりますがちょっと考えてみます。